あなろぐ茶房

ポラロイドのSX-70用フィルムが、とうとう生産中止になるという。このフィルムとSX-70のカメラに魅せられた多くの愛用者の失意の溜息が聞こえてくるようだ。もちろん私の溜息も入っている。
このニュースが駆け抜けた日から、SX-70フィルムの買いだめを始めた人も多いだろう。しかし、フィルムには有効期限がある。今手元にあるもので一番長い有効期限のものは2006年11月だ。ニュースの流れた頃に売っていたものは2006年9月の有効期限、2006年11月のものが最終ロッドなのだろうか。

今から一年間はフィルムが使えるとして、1日1枚のフィルムを使うと（30日で計算）30x12=360枚。１箱10枚入りだから36箱。１箱およそ1500円として....。絶句。フィルムの保存をする冷蔵庫の野菜室にも限度というものがある。2日で１枚のフィルムを使うとすると半分で済む。１か月に10枚に抑えると12箱で済むのだけど、10枚中キチンと綺麗に写ってくれるとは限らない。これは私の未熟な腕のせいでもあるのだけど、被写体に近寄ろうとしてオリジナルクローズアップレンズを取り付けて撮ってみる実験とか、もうSX-70のフィルムではもったいなくてできなくなった。今まで以上に１枚１枚慎重に撮影しなくてはいけなくなった。

日本ポラロイドはNDフィルターを作ってくれていて、来月から発売してくれるらしい。そうすると600フィルムでも使用できるようになるということらしい。その場合ファインダーの視界が暗くなってしまうらしい。愛用者からの情報で、フィルムのケースにNDフィルターになるようなシート状のものを貼り付けて使うと、ファインダーもそのままで快適に使えるという話だが、私はまだ検証していない。

青みがかったSX-70フィルムの色には未練がいっぱいあるけど、フィルムが市場から消え、野菜室のストックも無くなったら、600フィルムを使っていくしかない。残念だけど仕方がない。
とはいえ、その現状を受け入れて楽しもうとする、もう一人の私もちゃんといる。

さて、SX-70フィルムで来年もコスモスを撮る事ができるのだろうかと考えながら撮ったコスモスの写真。上の写真は近所の淀川の河川敷公園で咲いていたコスモス。4枚撮って選らんだのがこの１枚。下の写真は大阪万博記念公園で咲いていたコスモス。やはり4枚撮った中から選んだ１枚。蜜蜂入り。

　

今日の写真も私のFlickrから。
下の写真はクリックすると少しだけ大きなサイズで見る事ができる。
ついでに、私のこれまでのFlickrでのsx-70写真set
*sx-70
お時間のある時にでもスライドショーでどうぞ