あなろぐ茶房

自転車にのって時々遊びに行く公園（一度針穴HOLGAを忘れた公園でもある）の植え込みの影で一匹の猫を見た。自転車を止めてカメラを持って近づくと、その猫の内側にもう一匹小さな猫がいた。それがこの小猫。

親猫は人を怖がってはいないけれども距離を置くタイプの猫で、小猫はここで生まれたのだろうか、どんどん近寄って餌をねだってきた。こっこれはチャンスかも!と針穴HOLGAをセットする。未だ猫の顏は針穴で撮れていないのだ。とても近くで撮ったつもりなのに、広角な針穴HOLGAでは小さくなっちゃった。フサフサの毛、何か持っていたらちょうだいねって言っているような可愛い顏。かっわいいなぁ。

写真には写ってないけど、この後もう一匹猫がやってきた。この小猫くらいの大きさの黒猫で親小猫より人馴れしていて、私がしゃがんでいる目の前にやってきて私に背中を向けて座った。親子猫達は少し離れた場所まで行ってしまったのだった。
…キミ、いつもそうやって餌もらっているのね。

何も食べ物持っていなかった私。よしよしと撫でてやりたいけど大人になって突然猫毛アレルギーになってしまったこの身体、撫でてもやれない。待っててねと黒猫と親子猫に言い聞かせ、食べ物を買いに走り再びこの場所に戻ったけど、もうこの親子猫達はいなかった。



針穴友の会トラックパック『今月のハリアナ』

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